皆さんこんにちは。だいぶ暑くなってきて今年もやっぱり夏が来るんだなーと再認識している今日この頃です^^
学習塾NeOではこの時期、塾生の御父母の方と面談を行っております。色々な情報交換ができる大切な時間なのでしっかりと包み隠さず話をさせていただいているのですが、苦手教科(単元)を『何年生のどの部分からやり直すべきか』という話がよく出ます。
科目によって構成が違うので今日は算数・数学に絞って話をしていきたいと思います。
まず、勉強で躓く生徒が出てき始めるのが小学校3年生です。単元として、『大きい数の割り算』、『小数』、リットルやグラムなどの『単位』、『▢を使った式』、おまけに『分数』も登場します。どれもこれから算数を学ぶ上で重要な単元ばかりで、覚えなければ後で困ってしまうような単元が目白押しです。4年生になると『小数のかけ算・割り算』も出てきますし、『分数の足し算・引き算』も出てきます。図形も『計算して角を求めたり』、『立方体や直方体』も登場します。4年生の算数の勉強で躓いている生徒は、3年生の勉強を忘れているか理解・練習が不十分なのではないかと推測できます。ですから塾に通うことを考えるならばこの時期(小学3・4年生)がまず候補として上がるのかもしれません。
5年生になると多くの分野で躓く生徒が見受けられます。『複雑な立体の体積』をはじめ、『合同な図形』、『円周や角柱や円柱の展開図』などの図形分野や『割合百分率の計算』など中学校でも重要とされる分野の基礎はここで学びます。『公約数や公倍数』など分数の計算で必要とされる基礎知識も5年生です。この学年で躓いたままでいることは大変に危険と言えます。
6年生の算数は中学生の数学に直結する単元が多いという特徴があります『線対称/点対称の図形』、『拡大図と縮図、円の面積や角柱・円柱の体積』など中学校でそのまま使える図形の公式などもたくさん出てきます。中1で学ぶ『比例・反比例』も6年生で学びますし、『速さや平均、組み合わせ』も6年生です。しかも『XやYなどの文字を使った式』も学びます。この学年の学習はかなり重要です。
塾は中学生からでいいと考えているご家庭もありますが、中学生になると行事も多く、部活も始まり思うように学習時間が取れなくなってきます。小学校の復習は小学校のうちに済ましておくことはとてもとても重要なことです。中学1年生の最初の中間テストでは『小学校の総復習』がテスト範囲に含まれることも多く、準備不足で点数が取れないということもよくあります。
1980年代に始まったゆとり教育で日本の学力低下が顕著になり、文部科学省は2007年から脱ゆとりを掲げ、緩やかに、そして確実に学力の底上げをするべく難しい単元を教科書に盛り込んできています。小学校が2020年度以降、中学校は2021年度以降に新しい学習指導要領となります。新しい学習が始まった時にこれまでの知識が活かせるよう『今』をしっかり見つめて準備をすることが必要だと感じます。
不安なことがあればご相談に乗りますのでどうぞご連絡ください。
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