偏差値の重要性

皆様こんにちは。だいぶ寒くなってきましたね。

今年は、秋という季節をほとんど感じることなく冬に突入しているような感じがしています。

地球温暖化などの影響で、はっきりした四季を感じることがだんだん難しくなってきているようですので、例えば春を感じることができたり、夏を感じたりすることができる日は大切にしたいですねー。


さて、今日は偏差値の重要性について書きたいと思います。


2002年から2010年まで政府は『ゆとり教育』に着手します。この時同時に、『脱偏差値』が叫ばれていました。

今までの詰め込み式の競争学習から、欧米に倣い、ゆとりを持った学習への変換を図ろうとしたのです。

この時期、私はとある大手学習塾でエリアマネージャーとして働いていました。この話をテレビで見たときに『政府は教育現場を知らなすぎる』と思いました。最終的にこれは日本では良い結果を生まないであろうということは、私には火を見るより明らかでした。

結局、何の成果も得られないまま2011年からは『脱ゆとり』が始まり、元の学習よりさらに難しい学習をやることになりました。


日本の教育にとって偏差値は必然です。欧米の教育とはそもそも最初から方針がまるで違うのですから、参考にすることはあっても欧米に合わせる必要は全くありません。

どこの高校も大学も早いもの順または抽選で入学させるというのならばその時は偏差値を捨ててもよいでしょう。しかし、それはあり得ません。


偏差値が優秀な点は『点数の分布から自分の正確な位置が割り出せる点』です。


例えば A君が英語のテストで80点を取りました。平均点は50点。

    B君は数学のテストで70点を取りました。平均点は同じく50点。


さて、どちらが優秀でしょう?

上記だけの情報であれば、優秀な方はA君ということになります。偏差値がなければそうなりますね。しかし、重要なのは『点数の分布』です。


英語のテスト分布例(20人)

100点 3人、90点 2人、80点 5人、20点 5人、10点 2人、0点 3人  


数学のテスト分布例(20人)

80点 1人、70点 1人、60点 3人、50点 10人、40点 3人、30点 1人、20点 1人 


例えば上記のような分布になるとすれば数学の偏差値の方が圧倒的に高く出ます。英語は80点以上が10人もいます。それに対して数学は70点以上が2人しかいません。視覚的にも数学の70点の方が英語の80点よりも輝いて見えるのではないでしょうか。


点数の分布により、自分の位置は変わってきます。正確な位置を求めるならば偏差値はなくてはならないものです。

学校の、中間や期末テストに偏差値はありませんが、点数の分布表を作っている学校もいくつかあると思います。その表も十分偏差値の代わりとして活用できますのでよく見ておくとよいと思います。


ざっくりとした見方として、皆があまり高得点をとれていないところで高得点が取れていれば偏差値が高いということになります。

また、高得点をとれていても、皆も高得点をとれているならば偏差値は高くないということになります。

皆が高得点をとれているのに自分の点数が低いならば偏差値は低いということです。


点数の分布から自分の正確な位置を割り出すことができれば、自分の学習にプラスになることも多々あることでしょう。


ということで、偏差値は非常に優秀で重要だと私は思います。









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