中学生の『内申』について

皆様こんにちは。いつも当学習塾のブログをご覧いただきありがとうございます。

本日は、中学生の『内申』について書いていこうと思います。


まず、『内申』という言葉を初めて聞く方もいるかもしれませんので説明をしておきますね。

『内申』は特に公立高校の入試に必要とされるものです。内申は一般的に『調査書』という名前で各中学校から高校に提出される各生徒の『学習の記録』や『特別活動の記録』を記入したものです。私立高校でも調査書は当然必要となりますが、入試に内申が直接影響するのは圧倒的に公立高校になります。

公立高校の入試は、入試当日の英・数・国・理・社5教科の得点(普通は各教科100点で500点満点)に調査書の内申点というものが加算されて合否が決まります。入試得点は当日の一発勝負になるので、それだけで合否を決めると、緊張したり、調子が悪かった場合、うまく実力が出せない(得点が取れない)場合もあります。

そのため、内申点という日頃の積み重ねの得点を加算し、ある程度公平な入試を目指すわけです。日頃の積み重ねがきちんと出来ていれば、多少入試当日で失敗しても、内申でそれを補うことができるわけです。

内申点の取り扱いは高校によってかなり違いがあります。基本的には各県の教育委員会のHPに各高校の内申点の詳細情報がだいたい書いてあるので、この記事を読んだ後に調べてもらえればと思います。  埼玉県はこちら→https://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/nyuushi.html

内申点の基本は各学年の3学期の通知表(中3のみ1・2学期合算)です。ただし、通知表と内申点が違う場合もあります。通知表は『絶対評価』で内申点は『相対評価』で記入する場合もあるからです。

絶対評価は例えば、テストで95~100点の人は全員5、80~94点の人は全員4などのように他の人の点数に一切関与しないつけ方で、相対評価は学年で5や4を付ける人数を最初からある程度決めておいて、同じく95~100点を取ったとしても日頃の授業態度等で5や4に割り振っていく成績の付け方になります。

各教科1~5までの数字がありますので英・数・国・理・社5教科+保健体育・音楽・美術・技術家庭の実技教科4教科で全9教科×オール5で『45』という数字が各学年の満点になります。これは、通知表も内申点も変わりません。

1年生で45、2年生で45、3年生で45ですから合計135が入試の内申点の満点になります。…と言いたいところですがちょっと違います。それは、高校の大部分で3年生の成績だけは2倍や3倍にするからです。1年生や2年生の内申点も2倍、3倍にする高校もありますが、基本的には3年生の内申点の倍率が一番高くなります。

これは、1・2年生の時に部活に明け暮れていた生徒も、3年生で部活を引退し、頑張れば取り返しがつく可能性を残しているということを意味します。

例えば、1年:2年:3年の比率が1:1:3の高校の場合、45+45+135の合計225が内申点の基礎点数になります。この内申点は学校の定期テストの点数や提出物、授業態度等、学校生活の学習面の点数の評価ということになります。

当たり前のことですが、学校の定期テストで頑張らないと良い内申点はつかないということになります。しかも、中3の1・2学期の成績が大きく左右するのでしっかり点数を取らなければなりません。これが、中学生の内申を上げるために必要な条件の第1になります。

そして、次に『特別活動等の記録』というものがあります。この点数は学校によって様々です。特別活動等の記録が100点で満点の高校もあれば300点満点の高校もあります。

ただし、満点の点数は各高校様々ですが実はその内容はほとんどの高校で同じです。


『特別活動等の記録』で点数がつくもの(抜粋)

・生徒会長、副会長、本部役員、各種実行委員の委員長など

・部活動において 

 全国大会、関東大会などの大きな大会のメンバー、県大会出場メンバー、県選抜など

 各部の部長

・資格 英検、漢検、数検3級以上

・公的資格、顕著なボランティア活動など 

ざっと書くと大体こんな感じです。どの項目に何点つくかは高校によって違いますし、公表もされません。もちろん難易度が高いほど点数も高いでしょう。

ちなみに、昔からよく言われている『無遅刻無欠席』だと内申が良くなる。というのはどうやら誤りです。無遅刻無欠席に関しては多くの学校で点数化の記載がありませんので…

まぁ体調がすぐれないときは無理して学校に行く必要はありませんよね。


以上、公立高校の入試は

①入試当日の点数 ②学習の記録の得点 ③特別活動の記録の得点 の3つを合算して合否が決まります。内申は重要ですよねー。


≪内申を上げるためのまとめ≫

①日頃の学習を大切にする。特に中3の1・2学期は逆転できるのでめちゃくちゃ頑張る

②文化祭や体育祭などの実行委員など出来そうな委員の委員長をやる(学級委員は残念ながらあまり評価されません)

③部活の部長をやる(副部長は残念ながらあまり評価されません)

④英検、漢検、数検で3級以上を目指す(4級以下は残念ながらあまり評価されません)

⑤県や市が主導で行っているボランティア活動があれば定期的に参加してみる

部活の県大会や関東大会出場は1人の力ではなかなか難しいところもあるのでまずは上記5つを上げることを強くおすすめします。頑張ってください。


では、今回はこれにて。







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