皆様こんにちは。いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
学習塾NeOでは現在保護者面談の真っ最中です。毎年この時期はたくさんの保護者の方と『ご家庭と塾でのお子様のご様子について』の意見交換をしております。
その中で特に話題になる1つが『家庭での学習の仕方』です。
家でなかなか勉強をしてくれないので困っていると。これについては本当に皆さん悩んでいらっしゃいます。お話を伺うと…
『学校から帰ってくると疲れてすぐ寝てしまう』
『ゲームばかりやっている』
『スマホでYou Tubeばかり見ている』
『机に向かうとすぐに寝てしまう』
『集中力が続かない』
『定期でテキストを買ってもビルのように山積みされていくばかり』
等々、枚挙にいとまがありません。
結論から言うと、今の時代、『普通のお子さんが家で1人で進んで勉強をやるということは非常に難しい』と私は考えています。以下に主な3つの理由を上げます。
理由① 昭和や平成時代に比べてはるかに対話のオンライン化が進んでいる。
昔ならば夜に友人や他の人とと会ったり話したりする機会はほぼありませんでした。家の電話くらいでしょうか。ただし家の電話は家族皆のものなので長電話はご法度でした。しかし、今はスマホがあり、パソコンがあります。SNS等を通じて昼夜問わずいつでも世界中の誰とでもつながることができます。ライン電話なら無料で話すことができます。通話料も気になりません。
理由② 若い世代のテレビ離れが進み、完全にネット配信有利に。
昔は、見たいテレビがあればその時間だけテレビを見て、あとは勉強するなどのようにプランを組んだりできましたが、You Tubeやネトフリなどのストリーム再生ができる媒体では、24時間好きな時に好きなだけ閲覧できます。特に見たいわけでもないのになんとなくズルズル見てしまうわけですね。
理由③ のめり込む要素満載のゲームが目白押し、eスポーツ化されている。
もはやゲームなのか現実なのか。リアルなのか非日常化なのか。とにかくゲームの進化はとてつもないですね。昔のファミコン時代を思い出してください。のめり込めるゲームがあったとしても数本ですし、さほど時間もかからずにクリアもできてしまいます。しかし今はどうでしょう。世界中の人達との対戦があり、大会で優勝すれば1億円もらえるゲームなどもあります。今はゲームで遊ぶこと自体がビジネスになっています。
というわけで、今の子供達はこんな環境で生きています。昔とは時代が全く違うので昔の価値観で子供達を教育しようとすると失敗することが多いと考えられます。長くなるので詳しくは書きませんが、学校の教育も大きく変化しようとしています。
では、お子さんが家で勉強することは不可能なのでしょうか。 否、あります。
方法は一つではないと思いますが、大切なことを1つ書いておきます。それは
『勉強をやりなさい!』を言わないこと。
言ったら反論されるから?いえいえ、違います。お子さんがかわいそうだからです。
先ほど申し上げた、こんな時代、こんな環境の中で1人で勉強をするというのは本当に大変なことです。誘惑の数が半端ないですし、その誘惑を振り切れるほどの精神も小・中学生にはほとんどありません。ですからこう言ってあげてください。
『一緒に勉強をやらないか?』と。
家族の皆さんでその勉強時間を共有してください。お子さんに任せるのではなく、お子さんが勉強する時間一緒に勉強してあげてください。あくまでも時間の共有なので、お子さんの勉強を見てあげる必要はありません。その時間は大人は新聞を読んだり、本を読んだり、硬筆の練習や資格試験の勉強をしてもいいでしょう。いわゆる大人の勉強をすればよいのです。そして当然、勉強時間中は娯楽関係は家族全員一切禁止です。
子供には子供の勉強があり、大人には大人の勉強がある。そんなことは子供達もわかっています。真剣に勉強しているパパとママの姿をどうぞ子供達に見せてあげてください。そして、できればそれを決まった日程でおこなえるのが理想です。例えば、月・水・金の夜8時~9時とか。
『家族みんなで勉強をする。』簡単なようで難しいかもしれません。しかし、効果は必ずあります。できそうなご家庭であれば是非やってみてください。応援しております^^
ちなみに、ご家庭では難しいという場合は塾に相談するとよいと思います。
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